古いレストアのバイクにおいてタンクの状態はとても重要だと感じます。
スパーダは外装剥がれ、ガソリンの固着、サビとボロボロの状態だったのですが、なんとか綺麗な状態にすることができました。(初めてだったので、2ヶ月以上格闘しました)


左側と右側で劣化の度合いが異なっていて、あしゅら男爵になってました(^^)
固着したガソリンとサビと戦う
VT250スパーダ購入当初、固着したガソリンとサビでタンク内はボロボロでした。ひたすら水とナット(物理的にかき出すため)と油の洗剤で洗浄しました。(これが1番大変だった)
錆び取りはAZさんを使用しました。安かったですが、効果十分でした(^^)
とてつもない時間がかかるので、グラインダーと溶接機がある場合は切断し、洗浄後、溶接することを強くお勧めします(^^)
タンク補修してる時は溶接機持ってなかったので、この方法を思いつかなかったんですよね
塗料の剥離
んで、綺麗に洗浄できたら、とりあえずネオリバーで塗料を剥がしました。

とても小さな穴が空いてることが発覚し、はんだ付けとpor15のタンクコーティングをすることにしました。
はんだ付けをした後、なぜかまだ漏れる、、、
そう!中のパイプに穴が空いていたんですね^ ^
とある方のブログを見つけ、(バイクタンク 中のパイプ交換で検索してください)その方の手順を参考に補修しました。パイプ補修についての記事はこちら。
タンクの凹みの補修
よくネットに流れてる車の板金動画で溶接して引っ張って凹みを治す方法〜を参考にしようかと考えたんですけども、溶接機持ってなかったので、パテ盛りで誤魔化しました(^^)
パテ盛りで曲面を出すのにすごく苦労しました。
5回ぐらい修正を繰り返しまして、やっと下地が完成しまし。
パテ盛りの時100均のパテ盛りヘラ便利ですよ。100円で世界変わります。素人ならこれで十分です。
por15でタンクをコーティングする
タンク内コーティングと調べるといろんな商品があるんですけども、por15がとてもいいらしく使うことにしました。
よくネットでpor15でコーティングしようと思ったら失敗した!みたいなのあるんですけど、タンクシーラー用じゃないの買ってたり、乾燥が足りなさすぎたりしてるんですよね。
私の手順は、
①内部洗浄し、2日ぐらいタンク内部を完全乾燥させる(布団乾燥機で乾燥させると早く乾きます)
②シンナーで脱脂し、さらに完全乾燥させる。
③タンクの底をゴム栓で塞ぐ
④por15の缶を振らずに開封し、割り箸かなんかで良くかき混ぜる。
⑤外側につかないように、じょうごか紙を丸めた筒を作ってタンク内部に流し入れる
⑥タンク全体に行き渡るようにゆっくりとタンクを回す
⑦タンク内に行き渡ったら、残りの液を排出する。スパーダの場合タンク形状が変で、排出できなかったので、フロント側にタンクを傾けて、前方で液が固まるように固定して乾燥させました。
⑧1週間ぐらい放置して完成
かなり時間と手間がかかる作業です(^^)
タンクの外装を塗装する
タンク内部のコーティングが終わったら、いよいよ塗装準備をしていきます。
使ったのは関西ペイントさんの2液ウレタンです。
1:10の希釈なので、高価なウレタン塗料ではないですが、素人にはこれで十分ですね。
塗装は気合と根性ですので、焦らずゆっくり時間をかければある程度綺麗にできます。


塗装についてはこちら。
ガソリンコック
負圧コックは純正新品がまだ出ました。(2024年8月)
16950MR8003
vfr400rと一緒みたいですね。
ゴムパッキンのみの劣化なら、別部品もあるみたいです。(頑張って調べてください)
VT250スパーダレストアで使用した部品一覧はこちら。
タンクキャップ
タンクキャップを塗装する方もいるかと思いますけど、30年前のバイクはゴムパッキンの劣化も激しいので、新品に交換するのが無難だと思います(^^)
タンクキャップは純正未使用品を購入し、鍵のシリンダーを分解して、交換しました。
エンブレム
エンブレムはステップワゴンスパーダのを流用しました。
3000、7500のコンパウンドで磨けば艶々になるのでおすすめです。
両面テープは3Mのを使いました。
まとめ
バイクの象徴とも言えるガソリンタンクの補修はとても時間とコストがかかる作業ですね〜
次のレストアの時は、グラインダーと溶接で楽してやろうと思います(^^)
初めてのタンク修理にしては上手くできましたね。
今のところ漏れもなく好調ですので、ぼちぼちこれからもメンテナンスしていきたいです(^^)
ではご安全にー。またね。
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